ご当地食は心の栄養です
スーパーマーケット研究家・菅原佳己(すがわら よしみ)
'65年生まれ、東京在住。
2012年「日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品」、14年「日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見〜つけた!」(講談社)を出版。専業主婦からスーパーマーケット研究家に。
出演したテレビ番組「マツコの知らない世界」(TBS)で紹介した、岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブレーク。以後、ご当地スーパーブームの火付け役として、テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載も多い。
『東海ご当地スーパー 珠玉の日常食』(2018年12月20日/ぴあMOOK中部)を、合計16年に及ぶ東海生活のスーパー研究の集大成として出版後、活動拠点を東京に移す。
2019年7月、一般社団法人「全国ご当地スーパー協会」を設立し、新たなる活動を開始。
現在も、執筆やテレビ出演、講演活動をこなしながら、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝えている。
<連載>
朝日新聞『be』(土曜別刷り)にて「お宝発見 ご当地食」
雑誌『LDK』(晋遊舎)にて「ご当地スーパー探検隊 ご当地調味料編」など
「スーパーマーケット研究家」のなり方。
よく人に聞かれますが、47歳からスーパーマーケット研究家として活動し始めた経緯をお話ししました。
HOLICS - 2017.8.15
「その差はどこに!?“好き”が仕事になるひと、趣味で終わるひと」
[元記事]おとなスタイル(講談社)2017年夏号」
I SUPER MARKET
転勤族となり全国の「ご当地スーパー・ご当地食」の面白さに目覚める
幼少のころから地元スーパーで買い物し、小5のときにはフケ顔(T_T)と、こなれた買い方で店員から「奥さん」と呼ばれていましたw
学生時代は写真を学び、卒業後は「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」「ねるとん紅鯨団」等の放送作家をしていました。結婚後、東京出身の私は初めて暮らした愛知県豊田市のスーパーマーケットで新しい発見をすることになります。独特な「みそ好き」「えびせんべい好き」の食文化に触れて知った、スーパーの食品も地域ごとに特色があるということ。
さらに、サラリーマンの夫の転勤で国内外の転居を繰り返している中で「全国各地のご当地スーパー・ご当地食の面白さ」に目覚めてしまったのです。
気になる商品の寸評を書き留め、商品写真を残すことを趣味として楽しんでいました。
せみぎょうざの笑撃!ご当地スーパーの本を出版しよう!と決意
なかでも運命の出逢いは「せみぎょうざ」(笑)
餃子10個入りで88円という激安ぶりだけでも十分なのに、餃子らしからぬフレンチな色使いで真ん中には「せみ」の文字、右上には「せみ」のイラスト。
「なぜ、餃子にせみ?」
深まる謎。メーカーに思い切って電話をかけてみた答えは
「夏に蝉がミ~ンミ~ン泣きますやろ?
うち、ミンミン食品いいますねん」
笑撃!「この面白さを、日本全国に伝えたい!」
思い切って、東京の出版社の編集者に「ご当地スーパーの本を出版したい!」という想いをメールで伝えました。
秘蔵コレクションであるご当地スーパーとご当地食の情報を整理して執筆、2012年「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」(講談社)を出版しました。
せみぎょうざ 88円
珉珉食品
※価格は取材当時の店頭価格になります
商品の1つ1つに、魅力的なストーリーがある
おかげさまで日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」は大好評!
私の「知りたい欲求」と「伝えたい欲求」は高まるばかりです。
さらに幸運なことに、ご当地スーパーブームの火付け役として取り上げていただきました。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載が増え続け、2014年7月には、続編「日本全国ご当地スーパー 隠れた絶品、見~つけた!」を上梓しました。
ご当地の商品1つ1つには、魅力的なストーリーがあり、ご当地のスーパーマーケットには「旅の目的地」になるような魅力がたくさんあります。
マツコの知らない世界で紹介したご当地食が大ブレーク
ご縁あって出演させていただいたテレビ番組「マツコの知らない世界」(TBS)で紹介した、岐阜県高山市の隠れた日常食「あげづけ」が大ブレーク(飛騨経済新聞の記事を見る)
2018年には「東海ご当地スーパー 珠玉の日常食」(ぴあMOOK中部)を出版。結婚後の出たり入ったりの合計16年間の東海地方での生活で蓄積した、スーパーマーケット研究の集大成となる渾身の作となりました。
2019年春からは、夫の転勤により東京に活動拠点を移しています。
2019年4月から「朝日新聞」にて新連載「お宝発見 ご当地食」がスタート。
現在は、テレビ出演のほか新聞や雑誌の連載、講演活動をこなしつつ、子育ての隙をみて、自腹で全国のご当地スーパーを行脚。
埋もれた日常食の発掘とその魅力を伝え続けています。
ご当地スーパーのファンの皆様との
イベントにゲスト参加
I SUPER MARKET
ご当地スーパーは「食文化の図書館」
全国のご当地スーパーを訪問し、ご当地食と地元の素敵な人と出会い、全国の皆さんへご当地スーパーとご当地食を紹介する幸せな日々を送っています。
そのような中で感じたのが、ご当地スーパーは「食文化の図書館」だということです。
そのため、皆さんに商品の顔であり情報が満載されているパッケージを見ていただきたいと考えて、私の写真は「商品を正面から撮影」しています。(今では、スーパーマーケットの商品紹介をする写真のスタンダードの1つになっていると自負しています)
ご当地スーパー・ご当地食に関心を持っていただけましたら、是非ご訪問ください。
「ご当地食は心の栄養です」
ご一緒に、ご当地スーパー・ご当地食を楽しんでいきましょう。